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お蔵入りになったOP・7

【神凪探偵事務所】

 吐く息が白い朝、あなた達は神凪志郎に呼ばれ、神凪探偵事務所へとやって来ました。
「おお、寒い中悪かったな。年末に向けて書類整理が忙しくてな。今日は一日、事務所にこもって事務作業だ。ちゃんと給料は出すし、コーヒーは飲み放題、昼も出前を取ってやるから勘弁な」
 志郎は申し訳なさそうに苦笑しながら、あなた達を事務所に招き入れます。中にはすでに、他にも呼び出された人達がいました。
 そしてはじまった書類整理は忙しく、あっという間にお昼になります。志郎が出前のチラシを持ってきて、それぞれ好きなのを注文しました。
 鍋焼きうどんを食べている途中、志郎がふと思い出したように呟きます。
「そう言えば貧乏学生時代、冬はよく金がないからうどんや鍋を食ったもんだ。でもその鍋が闇鍋みたいなもんでな」
 貧乏学生達が一応食べられる物を持ち寄り、鍋を作ったらしい。しかし中には雑草や虫など、ギリギリ食べられる食材が混ざっていたこともあったようだ。
「腹を壊さないだけマシだったがな。それでもあの味は忘れられないぜ」
 遠い眼をして語る志郎を見て、ふとあなた達は思い付きました。
 じゃあ久し振りに自分達で闇鍋をしないか――と志郎に伝えると、思いっきり微妙な顔をされます。
「…お前ら、今まで俺の話を聞いていたのか?」
 もちろん、と頷きました。けれど今の季節にやるにはピッタリなパーティーではないかと、志郎を抜かした全員が乗り気になってしまいます。
 志郎はとうとう諦めて、降参と言うように両手を上げました。
「分かった分かった。場所はここを貸してやるし、鍋などの道具も用意する。だから俺は見逃せ」
 全員一致で首を横に振ります。元々志郎から聞いた闇鍋パーティー、言いだしっぺが逃げるなんてこと、ありえません。
「…ちっ。それじゃあお前達は食料調達係な。飲み物は普通のを用意してこい。いいか? くれぐれも人間が食べられる物を用意するんだぞ? 味は二の次にしといてやるから」
 ――こうして恐ろしくも楽しい闇鍋パーティーが始まります。


<解説>
 寒い冬と言えば鍋!ということで(?)、闇鍋パーティーをしてもらうつもりでした。
 完全にギャグシナリオです。
 参加した人達の、変な物を食べた時の楽しいリアクションを期待していたんですけどねぇ…。
 ちなみに私は闇鍋をしたことがありません。
 なので余計に、楽しみにしていました。
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