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お蔵入りになったOP・4

【万華鏡回廊】

「はっ? 業魂だけの忘年会? 宵闇の者はどーすんのよ?」
 アーシェス=クロウは芹沢千雨に呼び出され、タイガ警備保障心霊対策課室に訪れていた。そこには大河ヒナもいたが彼女は口を開かず、千雨から忘年会のことを聞く。
「宵闇の者は宵闇の者の忘年会が開かれますので安心してください。経費はもちろん全額タイガ持ち、送迎もやりますので安全ですよ」
「それは良いけど…でも何で宵闇の者と業魂をわざわざ離すのよ? 今までは一緒にやっていたんでしょう?」
 アーシェスが解せないといった表情を浮かべるのを見て、千雨は苦笑を浮かべる。
「私は普通の人間なので何とも言えませんが…。しかし宵闇の者と業魂は普段、共に行動することが多く、また同居している人も大勢います。なのでたまにはパートナー抜きで、愚痴でも言い合おうとでも思ったんじゃないですか?」
「…ふんっ。まあ結局、宵闇の者と業魂は存在のあり方が違うからね。お互い、いろんな悩みを抱えているでしょう」
 渋い顔をするアーシェスだが、千雨の言っている意味は分かっていた。
「まあそう暗い考えにならずに。たまにはパートナー抜きでハメを外すというのも楽しそうじゃありませんか? 同類同士で気兼ねなく、自由にできるというのも面白いと思いますよ」
「…そうね。でも千雨博士はどっちに行くの?」
「私はあなた達、業魂の方の忘年会に参加します。宵闇の者の方にはアカリさんが行きまして、暴走する人がいないか見張ります」
 千雨のメガネの奥の眼が危険な光を発するのを見て、アーシェスは出かけた悲鳴を飲み込む。
「そっそう。千雨博士が一緒なら心強いわ。それじゃあオカ研の方には私から言っておくから」
「ええ、お願いします。タイガの方では私から伝えておきます。楽しい忘年会にしましょうね」


<解説>
 書いたのが年末だったので、忘年会のお話です。しかも業魂だけが集まります。
 そして宵闇の者への愚痴を語ってもらうつもりでした。
 普段、一緒にいることの多い宵闇の者と業魂ですが、不満が全く無いとは言い切れません。
 なので忘年会で、いろいろとしゃべってもらう予定でした。

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