フリーのシナリオライターとして活動しています
「『わたしはあなたにふさわしい』」
「…えっ?」
「…白いバラの花言葉だ」
 忌々しげに言うと、リボーンはベッドから下りた。
「何かムカツクな。燃やすか」
 そう言うとレオンを火炎放射器に変え、花束に狙いを付けた。
「わーっ! 待った待った! 花に罪はない! 花は悪くないから!」
 必死に叫び、訴えかける。
「あっ、そうだ! オレ、山本達からチョコ貰ってたんだった! リボーンにもって言ってたから、一緒に食べようよ!」
 慌てて注意を逸らすつもりで言うとリボーンの動きがぴたっと止まった。
「山本からか?」
「うん! 他にも義理だけど貰ったんだ! 山本はトリュフチョコを手作りしたんだって。感想聞きたいって言ってたから、リボーンも食べよう?」
「…そうだな」
 レオンを元に戻し、リボーンは再びベッドに座った。
「ちょっと待ってて。今、出すから」
 上手く注意が逸れたことにほっとし、荷物を漁った。
「義理だけど、結構貰えたんだ」
 義理、というよりお礼や友チョコとして貰ったのだが、深く追求されないように言葉を濁す。
「ちょっとパソコンどけるよ」
 パソコンを机の上に移動し、テーブルに貰ったチョコを置いた。
「この二つがクラスの女子から。それでコレがクロームからで、これは獄寺くん。そしてこれが山本から。あっ、あと」
 弁当箱を取り出し、中に入れていたチョコを出した。
「これは京子ちゃんのお兄さんから」
 テーブルに並べて見ると、結構立派に見えた。
 貰った理由と相手はともかく、として。
「ふぅん。お前もなかなかになってきたんだな」
 リボーンはどこか誇らしげに言った。
「なかなかって…。まあ全く貰えなかったってのよりはマシだけどさ」
 クラスの男子の中には、一つも貰えず項垂れていた人がいた。
 何気に並盛中にはアイドルも真っ青の美系の者が多く、そしてその人達の共通の知り合いに自分の名前が浮かぶことが多いのも事実だった。
「分かってねーな。こういうイベントにこそ、ボスへの忠誠心が表れるもんなんだぜ」
「忠誠心じゃないっ! 普通に友情だっ!」
 何かにつけてマフィア関連にしようとするので、油断ならない。
 全力で叫んだ為、肩で息をしていると、一階から呼ばれた。
「ツッくーん! 荷物が届いたわよ!」
「荷物?」
 リボーンと顔を合わせ、立ち上がった。
「ツナ、お前何か頼んでたか?」
「ん~。通販とかオレしないからな。何だろ?」
 首を傾げながら一階に下りると。
「ハイ、これ」
「うん…って、わっ!」
 手渡されたものの大きさと重さにビックリ。
 五十センチ四方の箱。包み紙はどこかのブランドの模様で、プレゼント用にリボンまで付いている。
「差出人は…」
 箱の上にリボーンが飛び乗り、伝票を見る。
「…骸?」
「はっはいっ?」
 以外な名前が出たことに驚いて、思わずのけぞった。
「六道骸だな。このブランドの支店から送ってきたらしいな」
「あら、そう言えばこのブランドって、チョコレートが美味しいところのじゃない。それにこの大きさ。もしかしたら今年限定のチョコの詰め合わせかしら?」
 興味津々といった表情で、母が箱を見る。
「でも一気にこんなに食べたら、ツナ、鼻血出ちゃうからね」
「一気になんて食べないよ! それよりランボに見つかるとうるさいから、二階に持ってくよ」
「分かった。母さんにも後で食べさせてね」
「…害が無かったらね」
 ぼそっと呟き、二階に再び上がった。
「ぜぇぜぇ…」
 最早体力が限界に近い。
 箱をテーブルに置くと、リボーンが箱を開け始めた。
「おっおい! 危ないんじゃないか?」
「危険な気配はねぇし、とりあえず開けて見た方が良いだろう」
 リボーンが言うなら多少は安心かもしれない。
 固唾を呑みながら、行方を見守ることにした。
 リボーンは何のためらいも無く箱を開けていき、そして中身は…。
「わぁ…! すっごーい!」
 驚きの声が出るぐらい、美しいチョコの詰め合わせだった。
 花や家の形の一口サイズのチョコは、芸術品とも言えるほど精巧な作りをしていた。
 香るチョコの匂いも、どことなく上品な感じがする。
「母さんが人気の店って言うだけあるな。すっごく綺麗なチョコ。うまそー」
「ここの店、国内で出来たんだが、確か昨年の世界のチョコレートコンテストの賞に選ばれたとかなんとか」
「へぇ。じゃあ味は確かなんだ」
「だと言う評判だ。獄寺のチョコのブランドとタメはるぐらいはな」
「それってかなり凄いじゃん! うわー、食べたい」

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【2012/01/30 20:48】 | 家庭教師ヒットマン リボーン!・「バレンタインは大騒動!?」
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