フリーのシナリオライターとして活動しています
 今日はそれだけで、店を出た。
「マミヤとの生活はどうだった?」
「まるで男版のマカと暮らしていたカンジよ」
「ラブゲージは大丈夫だったか?」
「ええ。マミヤもわたしも、互いに良い親友関係が築けたわ」
「なら良かった」
 ルカにマミヤを預けた後、あえて互いに連絡を取り合わなかった。
 ケータイの内容は彼等に知られてしまうし、それに何となく…互いのことは知らないほうが良いように思えた。
「マカの方はどうだった? ハズミ、マカのキライなタイプだったから、ちょっと心配してたのよ」
「…ああ、そうだったな」
 いつの間にか、忘れていた。
「まっ、良い暇潰しになったさ」
 そう言って見上げた空は、とても澄んでいた。
 …今この時も、望まぬ死を迎えている者はいるのだろう。
 そしてその後もどうなるかは…本人次第だ。
 普通ではない私達だが、その私達でさえ人間は恐ろしいと思ってしまう。
 生きていても厄介。
 死んでも厄介。
 …だけど長く一緒にいたいと思える存在。
 憎くも、愛おしく思える存在。
 それが―人間だ。

 一週間後。
 ソウマから連絡があり、ルカと駅前で待ち合わせをして、店へ向かった。
 ドアを開けると…。
「あっ、いらっしゃい! マカ!」
「いらっしゃい、ルカ」
「お待ちしてましたよ、お二人とも」
 店内には…羽澄と真宮、そしてソウマの3人がいた。
「まっ真宮ぁ!」
 ルカは感極まり、真宮に抱きついた。
 私は肩を竦め、青のエプロンをしている羽澄の元へ行った。
「―お帰り、というべきか?」
「うん。ただいま、マカ」
 そう言ってハイタッチ。
「上手くいったようだな」
 ソウマに声をかけると、頭を下げてきた。
「次期当主のご命令ですしね」
「セツカはどうした?」
「疲れて眠っていますよ。一週間、ほぼ徹夜でしたから。ああ、あとキシくんもですね」
「そうか」
 今回、二人には本当に世話になった。
「でもまだ、信じられないんだよね。…オレ、ちゃんとよみがえったのかな?」
 羽澄が手を握ったり、開いたりした。
 なので私はぎゅっと羽澄の頬を抓った。
「ひだっ!」
「どうだ? 実感できるだろ?」
「できるできるっ!」
 涙目になったので、離してやる。
「う~。マカってケータイにいる時から、変わらぬ接し方だよね」
「それが私だ。…良い悪友だろ?」
 そう言ってやると、羽澄は軽く笑った。
「うん! オレの悪友だよ、マカは」

 …もう一つの選択。
 それは我が血族の一部となること。
 まあいろいろなところは秘密なのでカットするが、ようは我が血族に仕えることを条件に、この世に肉体を再び持つことを許すという内容だ。
 普通の人間として、最期を迎えるか。
 人成らざる者として、よみがえるか。
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【2017/07/16 14:51】 | ★マカシリーズ★
【タグ】 小説  マカシリーズ  オカルト  ホラー  映画  携帯彼氏  
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