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「分かったよ。行こ、シヅキ。キミにも手伝ってもらいたい」
「あっああ。じゃあな、マカ」
 二人は出て行った。
 私は深く息を吐いて、ソファーに深く腰かけた。
 そしてケータイを見る。
 …コレは賭け。
 私の願いはこの世に受け入れられるかどうか。
 それとも彼等の存在こそが受け入れられてしまうか。
 出来れば勝ちたい。
 心残りを残して、死んでしまったものを、私はよく知っていたから…。
 出来れば何とかしてやりたかった。


付き合う災難 /最後に向かうことの災難
「ミナ、誕生日おめでとう!」
「ありがとう! マカ」
 翌朝、私は早速ミナにプレゼントを渡した。
 駅前の喫茶店に呼び出し、今日も学校は休みなので、一日遊ぶことにしたのだ。
「プレゼントはこっち。早速開けて見て」
「うん!」
 ミナは包装紙を開けて、中身を取り出した。
「わぁ…! 可愛い♪」
「ミナに似合うと思って。後こっちはミナの好きなモモのゼリー! 保冷剤を入れてるから、お昼にでも一緒に食べましょ」
「ありがとう! マカ。大好き!」
 抱きついてきたミナを、私は笑顔で受け止めた。
「うん!」
『…前々から思っていたんだけどね』
「何だ?」
『何でマカって、ミナってコとの態度が違うの?』
 家に帰り、ケータイを開くと、ハズミが怪訝そうな顔で言ってきた。
「…ミナにも以前はこういう態度だったさ。だけどちょっとしたトラブルがあってな。それで人格を変えただけ」
『ふぅん…。辛くない?』
「厳しい時はあるがな。それでも自業自得なんだから、しょうがあるまい」
 ミナ以外を中々生きている人間と思えなかった時期があった。
 そのせいで…私は親友から、自分を消してしまった。
『まっ、そういうこともあるよね』
 ハズミが意味ありげに笑った。
 …自嘲だな。
 ちなみに今、私は自室に戻っていた。
 そこには私とハズミしかいない。
「…なあハズミ」
『何?』
「お前にちょっと付き合ってほしい所がある」
『オレに?』
「ああ、お前に」
 ハズミは首を傾げた。きっと思い当たるフシが無いせいだろう。
『まあ…良いケド』
「すまんな。次の休日、行きたい所があるんだ。そこにお前も連れて行く」
『うっうん…』
「さて…、今日はもう寝よう」
 ここ最近、少し騒がしかったせいか、眠気がある。
 布団はすでに敷かれていた。
『今日はあの女の子達は?』
「仕事が片付き次第、来るさ」
 電気を薄暗くし、私は布団に潜る。
 ケータイを握って。
『ねっねぇ、マカ』
「何だ?」
『あの昨日会ってたシヅキってヤツも、マカと同じなの?』
「シヅキ? 当然だろう。私がこの人格でいる時は、血縁が関わっていると思って良い」
 逆を言えば、普通の人間の前ではミナに対する時のような人格で接する。

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【2017/07/15 16:02】 | ★マカシリーズ★
【タグ】 小説  マカシリーズ  オカルト  ホラー  映画  携帯彼氏  
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