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マカシリーズ・【携帯彼氏の災難!?】10

★マカシリーズ★
07 /14 2017
 ハズミは私から視線を外し、けれど口を動かした。
『マカは自分を普通の人間じゃないって言ってたけど…本当だったんだね』
「ああ。私の血縁者はみな、普通の人間とは言いにくい。姿・形は人間そのものだが、中身は全く違う」
『違うって、どう違うの?』
「詳しくは私も分からん。しかし、普通の人間が持たないような力を持つ。メイドの3人、店で会った5人、他にも私と血縁関係を持つものは、必ず妙な力を持っているものだ」
『マカは気を操るって言ってたけど…』
「ああ、そうだ。万物には気が宿っている。それを操るのが私の力だ。まあ…あまり上手くは使えないがな」
『ふぅん…。でもその力があれば、オレ達を消すことができるんだね』
「…気の質の変化が出来るからな。不可能ではないことを、今日証明したようなものだ」
 ハズミの顔色が見る見る悪くなる。
 ラブゲージも下がっていく。
「…まあさっきも言ったが、お前から何かしないなら私も動きはしない」
『そう…』
 それでもまだ、下がり続ける。
 …思えばコイツも不憫だ。
 宿ったケータイの持ち主が、私じゃな。
「あっああ、そうだ。ハズミ、ゲームしないか?」
『ゲーム?』
 私はテーブルにノートパソコンを置いて、起動させる。
「カードゲームなら、一緒にやれるだろう。神経衰弱はどうだ?」
『でも一人用だろ?』
 ケータイ画面をパソコンに向けてやる。
「それでも交互にやれば出来るだろ? スコアを付けるから」
 近くにあったメモ帳とペンを手に持つ。
「神経衰弱はキライか?」
 反応が返ってこないことを不安に思い、ケータイを覗き込んだ。
『いっいや、オレと何かしようとする人なんて、はじめてで…』
 ハズミは戸惑っていた。
「まっ、普通は会話とか接触だけだろうがな。生憎と私の不得意分野だ。こういう方法しか取れなくてスマンな」
『うっううん! オレ、こういうの好きだから』
「よしっ! じゃあ勝負だ!」

 ―翌朝。
「ふあぁあ」
「大きな欠伸ですね。マカさん」
「ホント。女子高校生とは思えないわね」
 朝の8時。
 喫茶店で、キシとヒミカと会っていた。
 二人は早速、今朝の7時に連絡を寄越してきた。
 キシが情報を掴んだという。
 …今日が休みで良かった。
「はい、どうぞ」
 キシは雑誌サイズの茶封筒を寄越してきた。
携帯彼氏のサイトのことを詳しく調べましたら、彼等の仕組みが理論上、分かりました。そのことについて書いています」
「理論上?」
「ボクにはアナタ方のような力は持っていませんので、何とも」
 そう言って肩を竦めて見せる。
「そうだな。まっ、ありがたく貰っておく」
 私は茶封筒をカバンに突っ込んだ。
「…あんまりありがたなくそうね」
「そうでもないさ。解決の方法を探る手段は、多いにこしたことはない。特に製造方法は知っておきたいところだった」
 それを半日もせずに調べ上げるとは…。
 …ヒミカはとんでもない男に好かれたものだ。
「話には聞いていたが、優秀な男だな。キシ」
「次期当主にお褒めいただけるなんて、嬉しいですね。一度お会いしたかったんですよ、マカさん」
 初対面にも関わらず、何だかはじめて会った気はしない。
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sakura

 現在はフリーシナリオライターとして活動しています。活動記録を掲載していきたいと思っています。「久遠桜」の名前でツイッターもしていますので、よければそちらもご覧ください。仕事の依頼に関しては、メールフォールでお尋ねください。

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