フリーのシナリオライターとして活動しています
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『都市伝説はすぐ側に』
「そっかなぁ」
「そうそう。それより早く問題解いて。昼休み、終わっちゃう」
「うっうん」
 慌ててノートに向かうミナを見て、マカは微笑みながら頭を撫でた。
「まったく。ミナは可愛いわね」
「えへへ」
 嬉しそうに笑うミナを見て、マカは思った。

―ああ…。この子の気は本当に美味しい―

 マカは若い人間の生気を喰う。
 しかしその食欲以外、普通の女子高校生と何ら変わらない。
 本当の年齢も学年と合っているし、見た目も変わることはない。

―ただ、力を使う時に眼が赤くなる以外は…―

 そして若い人間の生気を喰うこと以外は。
 マカの好物はミナみたいな純粋な心を持っている者。
 【解放】する力を持つ者のように雑多喰いはしない。
 普段は普通の食事で間に合わせているが、時々どうしてもたまらなく喰らいたくなる。
 けれど喰らい過ぎると、喰われた人間は倒れてしまう。
 一晩眠れば元に戻るが、都市伝説にまでなっているのなら控えた方が良いだろう。
 しかし今はもう大丈夫。
 ミナが側にいるから。
 側にいるだけで、食欲は落ち着く。
 だから平気。
「ん? マカ、どうかしたの? にこにこしてる」
「うん。ミナが側にいてくれて嬉しい」


『日常の中にある非日常』
「うん! あたしも嬉しい。ところでマカの進学先、あたしと同じ大学だけど、大丈夫なの?」
「もちろん。推薦でも良いけど、ミナと一緒に試験受けたいから、受験するよ」
「そっそうじゃなくてぇ。マカならもっと上の大学目指せるんじゃないの?」
「ああ、そんなこと。いーの。私はミナといたいから」
「マカ…。んっ、じゃああたし、頑張らなきゃ!」
「うん。一緒にいられるよう、頑張って」



 ―そう。頑張って。
 ずっと一緒にいられるように。
 その為なら、私は何だってやるから。
 私からあなたを奪うものは決して許さない。
 誰にもあなたを譲らないから…―


【終わり】

にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ
にほんブログ村←よかったら、ぽちっと押してください。

スポンサーサイト

【2017/05/18 20:46】 | ★マカシリーズ★
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。