NL・GL・BLのKissシリーズ、とりあえず完結です!

2017.10.10(23:20)

 様々なキスストーリーを書いてきたシリーズですが、とりあえず今日掲載した分で完結となります。
 とは言いましても、短編小説なので書きたくなったらまた書くと思います。
 三つのシリーズの作品数を合わせると、百を超えるんだからビックリしました。
 書き始めた切っ掛けですが、最初にこの作品を掲載したサイトは魔法の図書館でして、全年齢向けの甘い恋愛小説を書いてみたいと思いました。
 キスというのは様々なシチュエーションで行われるものですし、短編でいろいろと書いてみたいと思ったんですよね。
 読者の方にできるだけ感情移入してもらいたく思いまして、あえて登場人物達には名前をつけませんでした。
 まあ登場人物と言っても、作品にはキスをする二人しか出てきませんけどね☆

 Kissシリーズは終了しますが、まだまだ掲載できるストーリーはあります。
 今度からはちょっと長めの恋愛小説を掲載していくつもりですので、よければお付き合いください♪

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『U・LA・LA!』・4

2017.05.30(22:34)

『えっ? 本当?』
「うん、これからよろしくね♪ クロウくん」
『い…やったぁあー!』
 大声は予想できたので、耳から離してた。
 その後、2時間ばかり話をして、彼とは電話を切った。
 そしてすぐに真希さんのケータイに電話する。
 彼女はとても優秀な人で、アタシの連絡にはすぐ応じてくれる。
『うらら、どうしたの? こんな時間に』
「うん、真希さん。今までクロウくんと話してた」
『そう? それで決めたの?』
「ええ、お付き合いすることにしたわ。社長にそう言っておいて」
『分かったわ。それじゃあ今日はゆっくりお休み。明日も朝、早いから』
「了解。おやすみなさい」
『おやすみ』
 真希さんのこういうところも良いな。楽で。
「さて、と」
 アタシは欠伸をしながら立ち上がった。
 明日からは今日以上に忙しい。早く休もう。


 ―そして翌日。
「あっちゃー☆」
 事務所に呼び出されたアタシは、会議室で今朝の朝刊&週刊誌を広げて見せられた。
 内容はどれも同じ、クロウとのことだ。
「事務所側としての返事はマスコミにはもう出してあるから。クロウくんの事務所もOKとのことだしね」
「ちゃっちゃっと話が進んだようで…」
「向こうのマネージャーが優秀だったのよ。どうも前々からうららちゃんに気があること、クロウくんがもらしていたみたいで、準備はしていたみたい」
「手腕なことで」
 アタシが皮肉まじりに言うと、真希さんは困り顔で肩を竦めた。
「まっ、これで交際が公になったわ。スタートも悪く無いし、良い関係を築いてね」
「はいはい」
 …ゴメンね、真希さん。
 アタシ、そんなに可愛い性格していないんだ。
「ところで初デートだけど、向こうのマネージャーと話し合った結果、ヒーローパークでどう?」
「…そういうのって、本人達が決めることじゃないの?」
「はじめのうちはどこ行ってもマスコミに付かれるわよ。それなら行き場所安全な所に行った方が、心構えもできていいじゃない」
 ヒーローパークというのは、いわゆる芸能人御用達の遊園地だ。
 芸能人か、その関係者を重宝される。
 もちろん一般人も入れるけど、結構厳しいところらしい。
 なので芸能人がワラワラいる。

<続く>

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『U・LA・LA!』・3

2017.05.28(07:41)

「うっうん…。何とか」
「でも驚いたねぇ。クロウさん、ULALAちゃんのこと、好きだったんだ」
「全然知らなかったんだけどね…」
「う~ん。でもクロウさん、ずっとULALAちゃんのこと、見てたよ。リハーサルの時からずっと」
「えっ、そうなの?」
「うん…。どこかで共演とかしたの?」
「記憶にないけどなぁ。…でも確かに顔合わせをしたことはあるから、どっかでは会ってたと思うけど…」
「おーい、そこの2人! CM終わるよ」
 司会者の声で、アタシと女の子はすぐに切り替える。
「「はい!」」
 …そしてその後、彼が戻って来ることはなかった。
 司会者もあえてそこには触れなかったけど…今頃電話が鳴り響いているだろうな。
 視聴者からの、問い掛けの電話が…。


「とんだ災難だったわねぇ。うらら」
 帰り道、マネージャーの車で送ってもらいながら、アタシは深くため息を吐いた。
「ホント。これからの仕事に影響大ね。しかも返答はどうしたとやらの」
「そこは濁すしかないわね。そもそもあまりしゃべったことがないのに、クロウくん、案外情熱家なのね」
「本当におバカだったのね。アタシの本性も知らず、表の顔に騙されているんだもの」
「そのぐらい、アナタの演技力がスゴイってことでしょ? まっ、騒がれるけど、その分、仕事も入ると思うから」
「嬉しいような、ありがたくないような…」
「でもどうするの? クロウくんのこと。OKならばこっちもそういう対応するけど?」
「事務所的にはOK?」
「ウチは不倫とかめんどくさい恋愛じゃない限り、OKよ。縛ったって、しちゃうもんはしちゃうし。下手に縛り付けたって意味ないわよ」
「理解のあるこって…」
「で? どうするの?」
「…ちょっと考えさせてくれる?」
「分かった。でもあんまり時間はかけないでね」
「ラジャ」


 家に着いた後、アタシは自室に戻った。
 家族と同居しているけど、もう夜も遅く、リビングには両親が晩酌をしていた。
「ただいまぁ」
「おかえりぃ」
「お疲れさん」
 ウチは余計な干渉はしない主義だ。話したいことがあるなら、自ら話さなければ誰も何もしない。
 一見冷たいようだが、反抗期の時ほどありがたいと思ったことはない。
 そして今も、芸能生活に疲れているアタシを呼び止め、アレコレ聞いてこないのが嬉しい。
 部屋で着替えた後、シャワーを浴びに行こうと思っていたら、ケータイがブルッた。
 画面を見ると、何とクロウから!
 …いつナンバー交換したっけ? こういうの、アタシはあまりしないタイプなんだけどな。
 まあ何はともあれ、出ないとイロイロあるだろう。
「―はい。ULALAです」
『あっ、ULALAさん! クロウです! 今、大丈夫ですか?』
 …彼は深夜とも思えないぐらい、ハイテンションだった。
 疲れた体にはキツイな…。
「ええ、大丈夫です」
 顔は引きつりながらも、声はULALAを装う。
『今日は本当にすみません! オレ、舞い上がっちゃって…』
「はい、びっくりしました。マネージャーさんに怒られちゃいましたよね?」
『うん、こってり…』
 ご愁傷様、と冷めた顔で思った。
『それで…返事、なんだけど。ULALAさんはどうかな? オレのこと…』
「えっと…。クロウくん、アタシのどんなところを気に入ってくれたのかな? そこ、聞いてなかったから」
『あっ、そうだったよね。ゴメン。オレ、自分のことでいっぱいで。でもULALAさんのこと、真剣だから! ひっ一目惚れだったけど、本気で好きなんだ!』
 ―ウソ。だったらアタシのウソを、見抜けたはずだ。
 そんな冷めた考えをしながら、アタシは少し考えた。
 元々芸能界に長くいるつもりはない。
 若く可愛いウチに、ちょっと稼ぎたかっただけ。
 自分が1番輝いていた時期を、芸能界という記録に残したいと思ったのが、始まりだった。
 だから…別に芸能人と付き合うことも、そのうちの1つと考えれば良いのかも。
 別れる時が、アタシが芸能界を引退する時だと考えれば…そう悪くはないかもしれない。
 彼は悪い人では無さそうだし。
 …逆にアタシの方が、悪い人だ。
「…じゃあ、アタシで良いなら、お願いするわ」


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『U・LA・LA!』・2

2017.05.28(07:29)

「はぁ~い! みなさーん、こんばんはぁ」
 観客席に向かって笑顔と声をかけると、わぁっ!と歓声が上がる。
「さて、ULALAちゃん。今回の新曲は甘く切ないラブソングらしいですね? そういう恋愛の経験があるんですか?」
「それは秘密です♪ でもラブソングでも、ロック調ですからねぇ。甘い恋愛ばかり、しているワケではないですよ?」
「おおっと、問題発言! 厳しい恋愛のご経験が?」
「それはご想像にお任せします」
 あくまでもニコニコ笑顔を貫き通すのが大事。
 司会者も慣れたもので、笑顔で返す。
「それでは秘密主義のULALAちゃんに歌ってもらいましょう!」
「はーい! 行って来ます」
 スタジオの準備ができたらしい。
 ―今回の新曲は、アニメのOPの曲に採用された歌。
 さっき言った通り、ロック調でありながら、歌詞は甘くて切ない。
 …そんな経験は無いけどね。
 それでも演技に関しては自信がある。それは歌唱力にも通じることだ。
 だから精一杯歌える。
 歌うのは結構好き。演じると言うより、気持ちを吐き出せる感じが好きだから―。
 一通り歌い終えると、頭を下げる。
「ULALAちゃんでしたー! ありがとうございました」
 司会者の声で、再び向こう側に戻る。
 …と、何だか視線を感じる。
 司会者がいる所のセットには、他の歌手達が待機している。
 みんな笑顔で拍手をしてくれているのに、1人だけ、険しい顔でアタシを見ている。
 彼の名は確か…『クロウ』くん。
 まだ23歳ながらも、さまざまなところで活躍をしている。
 それこそモデルから始まり、ドラマ・映画・歌手などいろいろ。
 彼もまた、マルチタイプのタレントだ。
 ただ…彼はいわゆるおバカキャラ、だ。
 大人気クイズ番組のレギュラーで、毎回珍回答を出している。
 だから顔はビジュアル系の美形なのに、性格が素直でおバカキャラなだけに、いろいろな人から愛されるキャラでもある。
 アタシとはある意味、逆な人間だな。
 アタシは全てを演じている。キャラを演じることこそが、仕事だと思っているから…。
 純粋に芸能界に憧れて入ってきた彼とはまた違う。
 まっ、いっか。どうせ長くこの世界にいるつもりはないし。
 彼に向かって、あくまでも笑顔を浮かべてみせる。
「さて、次はクロウくんに歌ってもらいます」
 アタシの次は、彼の出番だ。
 すれ違いざま、彼はアタシに向かって何か言いたそうに口を開いたけれど、すぐに閉じた。
 何だろう? 何か話があったのかな?
 でも彼はそのままセットへ行ってしまった。
 そして熱唱する。熱く、切ないラブバラードを。
 思わず胸が熱くなる…。
 観客達もうっとりとしている。そのぐらい熱くて切なくて、そして愛おしい。
 一曲熱唱した彼は、すぐにこっちに来た。
 この後、司会者との会話を…するハズなのに、何故かアタシの元へ来た。
「うっULALAさん!」
「はっはい?」
 思わずビクッと構える。
 周囲にいる歌手達も、何事かと目を丸くしている。
「オレ、キミの事が好きです! 大好きですっ! 結婚を前提に、お付き合いしてくださいっ!」
 そう言って手を差し出してきた。
「えっ、えぇ~?」
 観客席からは、歓声とも悲鳴ともつかない声が上がる。
 ひっ悲鳴を上げたいのはアタシの方だぁ~!
 思わず司会者に視線を向けると、ハッと我に返った。
「そっそれじゃあCMにいきます!」
 すぐさまCMに移る。
「コラッ、クロウ!」
 慌てたクロウのマネージャーが駆け寄ってきて、彼を羽交い絞めにした。
「いきなり何を言い出すんだっ! この馬鹿っ!」
「だっだってぇ」
「だってじゃない! とりあえず、こっち来い!」
 …彼はそのままズルズルと引っ張られ、スタジオ、退出。
 あって良いのか? こんなこと。
「ULALAちゃん…。大丈夫?」
 近くにいた女の子のアイドルに声をかけられ、アタシも我に返った。


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『U・LA・LA!』・1

2017.05.26(16:27)

あらすじ
 人気急上昇中のアイドル・『ULALA』は可愛い姿をしていながら、実はとても年寄り臭い性格★ 
 けれど男性アイドルの『クロウ』から告白されてしまい…!

 20歳でデビューしたアイドルの『ULALA』。
 童顔ながらもナイスバディー、そして癒しの微笑で人気は急上昇♪
 しかしその正体はっ!
 とんでもなく年寄り臭く、めんどくさがりな性格の持ち主だった!
 そんな彼女にある日、男性アイドルとして有名だけど、中身は超が付くほどのおバカ・『クロウ』からテレビの生放送中に告白されてしまった!
 性格が全く逆の2人のたどり着く運命は!?


<『ULALA』の笑顔は誰のもの?>
 19歳の時、街で歩いていた時、とある事務所から声をかけられた。
 10代~20代の若い女性を中心に扱う、芸能事務所だった。
 いろいろと考え、話し合った結果、アタシ、うららは芸能界デビューをした。

「良いねぇ、良いねぇ。可愛いよ、ULALAちゃん」
「えへっ♪ ありがとうございまーす!」
 カメラに向かって、ニッコリ笑顔☆
「おっ、その笑顔、最高! いただき!」
「はい、いただいちゃってくださーい」
 アタシは水着を着て、クルクルと表情とポーズを変える。
 有名マンガ雑誌の巻頭グラビアを担当することになった。
 これで3回目。マネージャーからは人気がある証拠だと大喜びされた。
 …まっ、素直に喜んでおこう。
「それじゃあ今日はここまで。お疲れ様、ULALAちゃん」
「はい! お疲れさまでしたぁ」
 女性マネージャーの真希(まき)さんにタオルケットを体にかけてもらいながら、アタシはスタジオを後にした。
 そして控え室に到着。
「お疲れ様! ULALA。撮影も順調だったし、カメラマンも良い気分で仕事を終えたみたいだし。今日も大成功ね!」
「そうね。ところでお茶ちょうだい。あっついの」
「あっ、はいはい」
 今日の控え室、和室で良かった。
 アタシはタオルケットを体に巻き付け、畳の上に寝転がった。
「あ~、つっかれた。しんどい。今日は室内撮影なだけ、まだマシか」
「前は10度前後で水着姿だったもんね。アレはきつかったわね」
「…ったく。いっくら若いからって、何でもこなせると思わないでほしいのよね」
 ぶちぶち言いながら、真希さんが淹れてくれたお茶をすする。
「あ~お茶が美味い。梅干が欲しくなるなぁ」
「あっ、あるわよ。緑茶用は大きな梅干が良かったのよね?」
 真希さんは大きなカバンから、梅干のパックを取り出し、開けて見せてくれた。
「きゃ~♪ 真希さん、さっすが! 大好き!」
 そう言いつつ梅干を1つつまみ、お茶の中に入れた。
 そして爪楊枝を取って、温かくなった梅干をいただきながら、お茶をすする。
「あ~! たまらん! この為に、頑張っているって気がするわ~」
 体の底からあたたまる。
 梅干の酸っぱさと、温かいお茶の組み合わせが何とも言えない。
「この後、スケジュールどうなっているんだっけ?」
「雑誌の取材が2本、後は歌番組に出演。ちなみに生放送で生歌だから」
「あいよ。歌詞はすでに記憶してあるから、心配しないで」
「分かったわ。…あなたはかなり年寄り臭いところがあるけど、こういうところはしっかりしているからありがたいわ」
「まあね。ちゃんとお金を貰っている以上、働きは見せてやるわよ」
 ウチの家はそんなに裕福ではなく、中学時代からバイトをしていた。
 そのおかげか、すっかり外面だけは良くなってしまった。
 こういうところを真希さんに見出され、アタシは芸能界でやっていくことにした。
「まっ、芸能界なんて若いうちが華よね。枯れ始めたらポイ捨て当たり前ってカンジ?」
「こらこらっ! 確かにグラビア系はそういうのが多いけど、ウチはちゃんと生き残れるタレントや女優を育ててもいるんだから」
「…ふむ。ちなみに今のアタシのポジションって何だろう?」
 仕事は主に、モデルやCMが多い。
 演技の仕事や歌の仕事もボチボチ入る。
 地方営業も少なくもない。
「う~ん。マルチタレント、かしらね? でも芸能界ってマルチタレントの方が生き残れる可能性高いわよ」
「アタシ、そんなにこの世界に執着していないんだけどねぇ」
「そんなこと言わないでちょうだい。あなたは器用なんだし、生き残れるわよ」
「はいはい。とりあえず今はアイドルとして、頑張りましょうか。マルチタレントも良いけど、まだ若いうちはアイドルと名乗りたいわ」
「そっそうね。うららはまだ20歳だものね」
 …言いよどんでいるところを見ると、あんまり若者扱いされていないな。
 まっ、性格なんだからしょうがない。
「さて、そろそろ着替えていきましょうか」
「うい」
 アタシはお茶を飲み干すと、更衣室に入った。
 その後、事務所の一室で雑誌の取材を二件こなし、車で放送局に移動。
 慌てて着替えてメイクして、リハーサルも終えて、無事本番。
 アイドルを中心に出す人気歌番組だ。
 なので共演者も同じぐらいの年齢が多い。
「さて、次に歌ってくれるのは大人気アイドル・ULALAちゃんでーす!」

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