<SUN>・15

2011.06.18(02:35)

 それは今の自分とよく似ていた。
 人と付き合うことを自ら避けて、心を閉ざす。
 美園自身が、まるで物言わぬ芸術品の1つのようだった。
「美園はさ、誰か好きな人でも作った方が良いんじゃないか? せっかくキレイな顔しているんだし」
「そうだな…。じゃあ、柚季にしようかな?」

 ブーっ

 飲んでいた紅茶を、思いっきりふき出した。
「げほげほっ。いっいきなり何言い出すんだよ! オレは男だし、それに小学生だぞ! お前は変態かっ!」
 …当時のオレって、本当に怖いもの知らずだったよな。
 眼の前にいる人に、『変態』と言えたんだから。
 まああながち、間違ってもいなかった。
 何せ美園の答えは…。
「ああ、そうかも。柚季のことを気に入っているし」
 そう言って手を伸ばし、オレの後頭部に触れた。
「んっ!?」
 と思ったら、いきなり引き寄せられて、テーブル越しにキスをされた。
「柚季はどう? 気持ち悪い?」
「気持ち悪くはないけど…。でも付き合うって言ってもオレの家、転勤族だし滅多にここに来れないぞ?」
「待つよ。後は手紙や電話やメールで我慢する。待つのは慣れているしね」
 そう語る美園の笑顔があまりに弱々しかったから…。
「…分かった。じゃあこれからよろしくな」
 …と、友達より先に、恋人ができてしまった。
 しかもかなり年上の同性。
 でも…キスがとても気持ち良かったから。
 その気持ち良さに負けてしまったのかもしれない。
 その後、長い休みの時は両親に無理を言って、ここを訪れるようにした。
 だからだろうか?
 海外赴任の話が出た時、両親が祖父の家へ預けると言い出したのは。
 オレがここを気に入っているか、祖父達を慕っていると、両親は思ったのかもしれない。
 まあそれも間違いではない。
 でもやっぱりオレは、美園の傍にいられることが嬉しかった。
 美園は恋人になった途端、とても小学生相手にしてはいけないことばかり、するようになった。
 慣らされてしまったオレもオレだけど…。
 やっぱり快感には弱い。
 だがっ! それと友達作りとはまた別!
 けれど美園にのめり込めば、友達作りは遠ざかる一方…。
「はぁあ~。オレ、一生友達できないのかな?」
 最近浮かび上がる不安は、美園の笑みを見るたびに大きくなっていった。



【END】

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<SUN>・14

2011.06.17(00:34)

 セックスの後、一緒に風呂に入り、一眠りすることにした。
 どーせ今日、祖父と祖母は家にいない。
 町内の旅行に行って、帰って来るのは明日だ。
 心配だから寄越すと言っていた連絡も、携帯電話の方にするように言ってある。
 だから今日は美園の家に泊まるつもりだった。
「はぁ…」
 僅かな仮眠の後、オレは眼が覚めてしまった。
 隣では幸せそうに、美園が眠っている。
 …思い出すこと4年前、オレと美園は出会った。
 その時、オレは小学2年生。
 夏休みを利用して、一人で祖父の家に泊りに来ていた。
 そして一人で散歩をしていたところで、この邸の前に来た。
 そこで庭に佇む美園を見つけたのだ。
 美園もオレに気付き、お茶に誘った。
 その日はお茶を飲んで、お菓子(クッキー)を食べて、話をして終了。
 ……そう、この時までは良かった。
 美園はキレイな顔立ちをしているから、オレも警戒心を弱くしてしまったのかもしれない。
 何気にオレ、美形好きだし。
 そして祖父の家に帰り、何となしにあの邸のことを聞いてみた。
 祖父から聞いた話はこうだった。
 あの邸に住んでいるのは、とある権力者の愛人とその子供なのだと―。
 権力者は地位も名誉も立場もあるから、表立って愛人を作れない。
 だからこんな田舎に引っ越させたのだと、言っていた。
 つまり美園は…その権力者と愛人の間にできた息子。
 それが余計に、周囲から避けられていた理由だろう。
 だがオレが邸に入った時には、美園しかいなかった。
 それはつまり、すでに美園の母親は他界していたということ。
 でも表沙汰にはならず、美園はそれからたった一人で生きていた。
 孤独を埋める術は、芸術品を作ることだけ。
 元々母親も絵描きで、でも美しかった為にモデルもしていたらしい。
 そこで美園の父親に眼を付けられたのだと、美園は苦笑しながら言っていた。
「美園は…憎んでいるのか?」
 誰かとも、何をとも聞かなかった。
 けれど美園はオレの言いたいことを察したらしい。
「別に。わたしが憎んでも、どうにもならないだろう」
 美園が今、芸術家として成功しているのは少なからず、父親の力もあるらしい。
 母親が亡くなってから会いに来ないものの、一応気にはかけているらしい。
「…でも寂しいだろう?」
「寂しい?」
「ああ。人を憎むことも、愛することもできないなんて…寂しいと思う」

<SUN>・13

2011.06.16(11:00)

 美園のペニスが中で前立腺を集中的に責めてくる。

ズチュズチュズチュ

 たまらず足がガクガクッと痙攣した。
「美園、美園っ!」
「柚季っ…!」
 深くキスをしながら、オレは美園の手の中に射精した。

ドピュッ

「んむぅっ!」
 あまりの凄まじい快感に、美園のペニスを締め付けてしまう。
「ぐっむぅ…!」
 それでもキスをやめないまま、美園はオレの中で大量の精液を出した。
「あっ熱ぅ…」
 僅かに開いた口の隙間から、オレはぼやいた。
 ドクドクと中に何度も何度も出される。
 美園の体も何度も強く痙攣している。
「くっ、ふぅ…。やっぱり柚季は最高だよ」
 うっとりするような妖艶な微笑を間近で見ると、思わず胸が高鳴ってしまう。
「お前…オレの体だけが好きなのかよ?」
「もちろん体も好きだけどね。柚季の全てを愛しているよ」
 そう言って今度は触れるだけのキスをしてきた。
 けれどその唇は熱くて、口の中が甘くなった。
 きっと…美園の感情が唇越しに伝わってきているんだ。
 そんなことをぼんやり思いながら、美園の背に手を回した。

<SUN>・12

2011.06.15(09:07)

 絡まる唾液も息も甘くて熱い。
 美園はキスをしながらも腰を小刻みに動かした。
「んんっむぅ」
 充分に解れたことを確認すると、今度はカリ首まで一気に引き抜いた。
「ひいっ!」
 ズルっと抜かれた感触に、背筋に鳥肌が立つ。
 けれどすぐにまた最奥まで貫かれ、息が口から出た。
「がはっ…」
「柚季、柚季っ!」
 オレの首筋に顔を埋めながら、美園は動き出す。

 ズッズッズッ
 
「ああっ…ああんっ、うああっ!」
 リズムをつけながら揺さぶられると、たまらなかった。
 無意識にペニスを喰い絞めると、美園は喉の奥で笑った。
「くくっ。そんなに離したくないのか?」
 情欲に満ちた表情で問う美園の方が、オレを離したくないクセに。
 白い頬を桜色に染めて、欲望をその眼に宿した美園。
 キレイだ、と思う。
 だから言ってしまう。
「…ああ、ずっと美園の傍にいたい」
 手を伸ばし、美園の頬に触れる。
「いるよ、ずっと。お前がイヤだと言っても、絶対に離しはしない」
「ああ。信じてる」
 コイツは本当にオレを離しはしないだろう。
 もし逃げようとすれば、捕まえて、この邸に閉じ込めてしまう。
 そのぐらい、オレのことを愛しているのを知っているから…。
「美園。くれよ、お前をもっと…」
 オレからキスをしながら、腰をくねらせる。
「あげるよ、柚季。お前の中に、わたしを」
 オレの足を抱え直すと、美園は激しく動き出した。
「ああんっ、イイ…! 美園、もっと!」
 中をえぐられる感触に、目眩がするほど気持ち良かった。
 美園は片手でオレのペニスを再び擦り出す。
「んんっ…はぁ、あっあっ」
 前と後ろ、両方から責められて、頭の中が真っ白になる。
 美園のペニスから、先走りの液が溢れ出てくる。
 それが外に出て、二人の繋がっている部分から音が生まれる。

 ズブズブっ グチュゥ~
 ニチャニチャ ズブッ

 美園の腰に合わせた水音が、部屋の中に響く。
「あっ、美園っ。もうダメ! イきそぉ!」
「ああ、わたしもだ。一緒にイこう?」
 美園の欲望に濡れた声が、耳の中に入れられる。
 それだけで頭が痺れるほどの快感が生まれた。
 美園の腰と、ペニスを扱く動きが早くなる。
「あっあっ、あああああっ!」
 せり上がってくる快感が、頭の天辺から爪先まで満たしていく。

<SUN>・11

2011.06.14(10:46)

 オレの中で一番感じる部分を指がかすった。
 すると声にならない快感が、全身に駆け巡る。
「ああ、ココをいじってやるのを忘れてたな」
 わざとらしく、美園はソコに指の腹を当てる。
「やっやめっ…あああっ!?」
 一番感じる部分を責められ、背中がビクビクと飛び上がる。
 腹の上ではすっかり硬さを取り戻したペニスが、暴れていた。
「みっその…も、やめてくれ…!」
「今やめたら、柚季が辛いだけだろう?」
 楽しそうに笑いながら、美園は何度も指でこする。
「んあっ!? そっそれやめて、違うの…」
「違うのを? 何を入れてほしい?」
 分かっているクセに、こういうイジワルをするから人が寄って来ないんだ!
 叫びたくても、口から出るのは熱い吐息と喘ぎ声だけ。
「美園が…」
「うん?」
「美園が欲しい」
 だからとっとと降参してしまった方が良い。
 真っ直ぐに美園を見つめながら、両手を広げて上げる。
 すると本当に嬉しそうに美園は笑うんだ。
「…柚季に欲しがられることが、何より嬉しいよ」
 孔から指を引き抜くと、オレの膝を抱えながら上半身を倒してきた。
 片手で自分のペニスを握り、孔に先端を押し当てる。
 そして一気にグッと入れてきた。
「ああっ、はあぁっ…!」
 美園のペニスは、子供のオレの体が受け入れるには大きい。
 それに太くて熱い。
 熱の棒を押し込まれている感触だ。
 圧迫感は何度入れられても慣れない。
 けれどカリ首まで入れられれば、後はすんなり中に入ってくる。

 ズズズッ…!

 音を立てながら、オレの中に入ってくる感覚がたまらなくて、首を振った。
「んあっ、あっああ! やっ、奥にもっと…!」
 もっと奥に入れてほしくて、自ら腰を振って受け入れる。
「気持ちイイか? 柚季」
「あっ、気持ちイイ…!」
 自分の中が、美園のペニスによって開かれていく。
 そうなるともう何も考えられない。
 頭の中が真っ白になって、あとは快感を感じるだけ。
「もっと気持ち良くさせてやるからな」
 そう言うとズンッ!と最奥まで一気に貫かれた。
「あぁあっ!」
 頭まで貫く快感に、全身がブルブルと震える。
 美園の背に両腕を回し、必死に抱き着く。
「あうんっ…! 美園、美園っ!」
「はっ…! 柚季、わたしの愛しい柚季」
 無我夢中で互いの唇を貪った。

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