NL・GL・BLのKissシリーズ、とりあえず完結です!

2017.10.10(23:20)

 様々なキスストーリーを書いてきたシリーズですが、とりあえず今日掲載した分で完結となります。
 とは言いましても、短編小説なので書きたくなったらまた書くと思います。
 三つのシリーズの作品数を合わせると、百を超えるんだからビックリしました。
 書き始めた切っ掛けですが、最初にこの作品を掲載したサイトは魔法の図書館でして、全年齢向けの甘い恋愛小説を書いてみたいと思いました。
 キスというのは様々なシチュエーションで行われるものですし、短編でいろいろと書いてみたいと思ったんですよね。
 読者の方にできるだけ感情移入してもらいたく思いまして、あえて登場人物達には名前をつけませんでした。
 まあ登場人物と言っても、作品にはキスをする二人しか出てきませんけどね☆

 Kissシリーズは終了しますが、まだまだ掲載できるストーリーはあります。
 今度からはちょっと長めの恋愛小説を掲載していくつもりですので、よければお付き合いください♪

スポンサーサイト

Kissシリーズ・甘々6

2017.06.19(06:32)

 アタシはつねづね思うことがある。
 もしかして彼氏にこの人を選んだのは、間違いだったのかもしれない―と。
 その理由は…。
「ねぇねぇ、もうすぐクリスマスよね? イルミネーション綺麗な場所に行かない?」
 とアタシが言うと、彼氏はニッコリ笑顔でこう言う。
「行かない」
「ええっ!?」
 驚きと悲しみのあまり涙ぐむと、彼氏はいきなりプッとふき出す。
「ウソウソ。行くって」
「ほっホント…?」
「ウソ」
「どっちなのっ!」
「アハハ」
 …どうやら彼氏はドの付くSだった。
 ……いや、それは何となく気付いてはいた。
 高校入学時から何となく彼とは気が合って、一緒にいることが多かった。
 二年生になって、アタシの方から告白した。
 それはまあ、やっぱり恋人になりたから。
 そして少しでも、彼に優しくしてほしかったのに。
 今でも彼は変わらず、イジワルだった。
 彼は結構イジワルなところがあった。
 アタシの言うことをイチイチ否定して、でも次の瞬間には言う通りにしてくれる。
 後はちょっとでも隙を見せると、髪の毛を引っ張ったり、頬をつねったりしてくる。
 友達や周りの人達は、それはスキンシップなのだと言う。
 そして彼がドSだからと、どこか遠い目をして言った。
「…ねぇ、そのイジワル、いつになったら止めてくれる?」
 とアタシが真面目に聞いても、
「お前が面白いから、止めない」
 …と言う満面の笑顔の返答は、恋人としておかしいと、アタシは思う。
「むぅ~」
「そんな拗ねた顔してもダメ。それにお前、イジワルな俺が好きなんだろう?」
「うっ…」
 それを言われるとアレだけど…。
 彼にかまってもらえるのは嬉しいし、彼の喜ぶ顔は見ていて心がときめいてしまうんだけど……。
「あっあんまりヒドイこと、しないでよぉ」
「そんなにヒドイことはしてないだろう? 傷付けたことはないし」
「アタシの心は傷ついているの!」
「へぇ。そうなんだ」
 …綺麗な顔でニコニコ笑っているところを見ると、完全にアタシの意見はスルーされているな。
「なあ、こっち来いよ」
「イヤよ!」
 怒っているアタシがそっぽを向くと、近くに来る気配が…。
「…俺の言うことに逆らうなんて、良い度胸だな」
 そして背筋がゾッとするほどの低い声が間近で聞こえた。
 背後から彼の手が伸びてきて…。
「ふぎゃっ!?」
 アタシの左右の頬を、むぎゅ~っとつねってきた。
「アハハっ! 面白い顔と声!」
 引き伸ばされた顔を見て、彼は大笑い。
 これ以上ないぐらいの輝かしい笑顔を浮かべながら、更にむぎゅむぎゅと頬をつねってくる。
「…もうっ! 止めてってば!」
 アタシは耐え切れなくなって、彼の手から離れた。
「こういう痛いイジワルはイヤなの! 止めてくれないなら…」
「止めないなら、何?」
「うっ…」
 いきなり真面目な顔で、真っ直ぐに見つめないでほしい。
 おっ怒らせたかな?
「もしかして…別れるとか言い出さないよな?」
「そっそれは……」
 真剣な彼に戸惑っていると、今度は静かに頬を両手で包まれる。
 そしてそのまま引き寄せられて…。
「んっ…」
 キス、される。
 ただ触れるだけのキスなのに、甘くて身も心もとろけてしまう。
 さっきまでイジワルされることに怒っていた気持ちも、どこか遠くに行ってしまった。
 …いつもこう。
 アタシが怒ると、こうやって真剣なキスをしてくる。
 そうするとアタシが大人しくなるから…。
 触れていた唇が離れると、またいつものように、額と額が触れる。
「俺と別れられる?」
「うううっ…」
 自信たっぷりに問われると、口ごもって何も言えなくなってしまう。
 ―コレもいつものパターンだった。
 彼にはすっかり主導権を握られてしまっている。
「まっ、そもそもお前の方から告白してきたんだし、そんなことは有り得ないよな?」
「こっ告白してきたのはアタシの方だけど…。キミって本当にアタシのこと、好きなの?」
「好きだよ。お前の困っている顔が、一番好きだけど」
 だからイジワルされるのかっ!
「ああ、泣き顔も可愛い。だから困らせたくなるんだよな」
 そんな楽しそうに語らなくても…。
「ふっ普通、恋人なら笑顔とか、喜ぶ顔が見たいとか思わない?」
「確かにそういう表情も好きだな。お前も俺のそういう顔、好きだろう?」
「うっうん…」
「なら、さ」
 ニッコリ悪魔の微笑みを浮かべ、彼は再びアタシの頬をつねり出す。
「うみゅっ!」
「俺の物でいなよ」
「あっあらひはおもひゃひゃなひっ! (アタシはおもちゃじゃないっ!)」
「おもちゃ、だよ。俺だけの、ね?」
 パッと手を離すと、今度は抱き締めてくる。
 そしてまたキスをしてくるんだから…アメとムチを使い分けるのが上手い人。
 …でもこういう扱いも、アタシにだけしてくれるのなら…と思う時点で、彼から離れられない。
 アタシは彼の体に抱き着いた。
 決して離れないように―と。

<終わり>


恋愛小説

  1. NL・GL・BLのKissシリーズ、とりあえず完結です!(10/10)
  2. Kissシリーズ・甘々6(06/19)